皮膚の表面と内部について、見ていきます。
エイジングケア、美白、そして、ほうれい線対策のためにお肌について復習してみましょう。
皮膚の表面
皮膚の表面は、一見滑らかに見えますが、よく見てみると、デコボコと沢山の細かく網目状の溝(皮溝)と、皮溝に囲まれた四角やひし形の(皮丘)があります。
皮溝の交差したところに毛口(毛孔)があり、皮丘の中心部に汗口があります。
これらの大きさや深さにより、肌のきめの細かさや滑らかさが違って見えるものです。
●きめが整っている肌
皮溝の肌が狭く、浅い
皮丘が小さく、均一
毛穴が小さい
●きめが粗い肌
皮溝が深く、幅が広い
皮丘が大きく、不ぞろい
毛穴が大きく、目立つ
いかがですか? 思い当たる節がある方も多いかも知れません。
お肌のお手入れのときに、きめが整っているかについても注意してみましょう。
※ 肌の汚れの正しい落とし方について
肌の表面は凸凹しているために、様々な汚れがつきやすくなっています。肌は薄く傷つきやすいので、物質的な刺激を与えずに優しく汚れを落とすこごあ大切です。(泡洗顔もメリットはここにあります)
皮膚の内部
皮膚の内部は、表皮、真皮、皮下組織の3つの層と、その付属器官(汗腺、皮脂腺、毛、血管、神経など)から成り立っています。
表皮について
角化する細胞(ケラチノサイト)と色素形成細胞(メラノサイト)からできています。
角化する細胞(ケラチノサイト)・・・表皮を校正する細胞の90%以上を占め、形、成分、働きが変化していく特殊な機能を持つ
色素形成細胞(メラノサイト)・・・肌の色を決めるメラニン色素を生み出す細胞。
表皮の3つの働き
1.新陳代謝
表皮細胞が常に新しい細胞を誕生させ、皮膚の生まれ変わりを繰り返しています。
2.水分保持
NMF(天然保湿因子)とリピッド(細胞間脂質)で自ら水分を保ち、また表面の皮脂膜でうるおいをキープします。
3.紫外線から守る
紫外線にあたるとメラニン色素を発生させ、皮膚を紫外線から守ります。
真皮について
神経、毛細血管、汗腺などがあり、皮膚の心臓部ともいえる大切な部分です。皮膚のハリや弾力を保つコラーゲン、エラスチンを含んでいます。
皮下組織について
皮下脂肪を蓄えている部分です。