表皮の働きについて説明します。

表皮の働きには、以下の3つあって

  1.新陳代謝
2.水分保持
3.紫外線から守る

があり、どれも美しい肌作りには欠かせません。

1.新陳代謝から説明していきます。

1.新陳代謝について

基底層で生まれた細胞が、変化しながら徐々に押し上げられ、アカやフケとなり、剥がれ落ちることを「新陳代謝(ターンオーバー)」といいます。

周期は正常な肌で、28日といわれ、働きが鈍ると肌にトラブルが起こります。

例えば、新陳代謝がスムーズに行なわれなくなると。。。

  肌トラブルが治りにくくなる
日焼けによるシミ、ソバカスができやすくなる
乾燥肌の人は、水分が補えず、ごわつく
透明感がなく、くすんでくる
角質層が厚くなる
脂性肌の人は、毛穴がふさがれ、皮脂がつまり、ニキビができやすくなる

といったことがあります。お肌のターンオーバーは28日周期ですが、お肌自体は日々生まれ変わっています。新陳代謝がスムーズに行われる様、お肌の手入れはしっかりとやっておきましょう。

新陳代謝のメカニズム

表皮はたくさんの細胞がいく重にも重なり合った角化する細胞(ケラチノサイト)と、色素形成細胞(メラノサイト)からできています。

この表皮細胞は、下部から基底層、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、角質層の4つの層から成り立ち、常に新しい細胞を誕生させています。

また、色素形成細胞(メラノサイト)は、メラニン色素を作って、肌を紫外線から保護する働きをしています。

皮膚の新陳代謝のステップ

1.基底層で細胞分裂が起こり、基底細胞がだんだんと上に押し上げられます。
2.その細胞が上に押し上げられます。
3.押し上げられた細胞が角化しながら角質層にたどり着きます。
4.最後に角化となって、皮膚表面からはがれ落ちます。

表皮の4つの層

角質層
表皮の一番上にあり、この層に到達するまで、細胞は古くなり角化、最後にアカやフケになり、はがれ落ちます。
水分の蒸発や化学物質の侵入を防ぎます。

顆粒層(かりゅうそう)
太陽光線を屈折するケラトヒアリン顆粒が含まれています。

有棘層(ゆうきょくそう)
細胞の間にリンパ液が流れていて、表皮細胞に栄養を与えています。

基底層
毛細血管から栄養が運ばれ、細胞分裂をして絶えず新しい角化する細胞(ケラチノサイト)を生み出しています。
ここには、基底細胞と、メラニン色素をつくる色素形成細胞(メラノサイト)があります。

2.表皮の働き(水分保持について)に続く