お肌の作りのお話。

よく、お化粧品のフレーズに、見かける「表皮」とか「真皮」とかのことば。
お化粧品を語る上では、理解しておいたほうがよさそうです。

基本用語を、復習。

お肌は表皮と真皮に分けられます。

表皮の役割は主に保護・バリアです。

4つの層からできており、一番下の基底層でつくられた細胞がだんだん表に押し出されてゆく。
その周期が、若いころで28日。これをターンオーバーと呼びます。表皮

一番下の層が[基底層]表皮を真皮に固定しています。皮膚の生産工場です。ケラチンを含むケラチノサイトとメラニンを含むメラノサイトがあります。

二番目の層が[有棘層]ケラチノサイトはより、楕円形になります。まだ、この層では細胞の分裂が見受けられます。

三番目の層が[顆粒層]この層は、細胞が平たくなります。核は退化し、脂質複合体と一緒に接着剤のような物質と一緒に含まれます。

4番目の層は[角質層]この言葉はよく聞きます。表皮の一番上にあり、脱皮の前段階です。
「角質層まで浸透します!」という化粧品の文句は、深くまで入り込むという意味ではないのでご注意を。角質層を潤しておくことはバリア機能を高めるうえでは、とっても大事なことですが。

真皮層は皮膚で最も厚く、神経・血管・リンパ管・コラーゲン繊維・エラスチン繊維・脂肪腺・汗腺・毛細血管を含んでいます。ほとんどの化粧品は、表皮でガードされているため、ここまで届くものはまれ、です。

科学の進歩で、真皮層まで届く化粧品もあるようなのですが、薬事法の問題で(簡単にいうと、化粧品というものが、薬でもないのに、体に作用するというのは法律上許されない?)なかなかそこまで公表してることがなく、

販売員の研修で情報がとどまっているのが現状かと思います。
(パンフレットやウェブで証拠が残ると、訴えられたときに、問題になるので)
社外秘の資料って、現場にはたくさんあるのですよ。。

[コラーゲン]は真皮層の奥側「網状層」にあります。繊維芽細胞がコラーゲンを作り出します。太いロープのようにコラーゲンのねじれた微分子を形成していきます。

意外と、キーワードに上がってこない[エラスチン]が重要な役目を担っています。こちらも網状層でコラーゲンと一緒に網目を作って、ハリを保つのに必要な、物質なのです。アミノ酸からできています。

コラーゲンとエラスチンががんばって網目を作っているところを埋めているのが、[ヒアルロン酸]。糖質でできているそうです。いづれも、一般的な化粧品では、真皮まで届きそうにはありません。。。。